2010年06月19日

【from Editor】胸が締め付けられる(産経新聞)

 「私も虐待を受けた経験があります」。社会部には毎日のように、こういった投書(電子メールを含む)が寄せられている。

 社会面で連載した「なぜわが子を傷つけるのか」(4月13日付〜同17日付)と「虐待はどんな傷を残すのか」(5月23日付〜同27日付)についての体験、意見を募ったところ、6月初旬までに300通を超える反応があった。そのうちの6割以上が、虐待された自分の体験をつづっている。

 児童虐待防止法が施行されて今年で10年になるにもかかわらず、「虐待」の認知件数は増え続けている。年間4万件超。身体的虐待や性的虐待だけでなく、言葉による精神的虐待や育児放棄(ネグレクト)など陰湿で耳をふさぎたくなるような事件も目立つ。こうした現象に歯止めをかけるため、問題提起をしたかった。そんな思いで社会部記者らが始めた連載だ。

 寄せられた投書で虐待の経験を話してくれた読者は30代から40代が多い。30年以上前から、虐待は、世間が感じる以上にあったということだ。

 なぜ、虐待は止まらないのか。

 被害者である子供たちは、虐待を受けていることを話すことができない。誰に話していいかも分からない。瀕死(ひんし)の状態になるまで、あるいは命が失われるまで、誰かが手をさしのべにくい状況に置かれている。

 投書の中にこんな内容があった。虐げられている子供は親に嫌われないよう、親の機嫌を損ねないよう振る舞う。ほめられたくて、抱きしめてもらいたくて、必死にがんばる。周りにいってしまったらもっと親に嫌われる。もっとひどい仕打ちを受ける。こんな恐怖感に捕らわれているという。

 こうした投書の最後には決まって、「読んでくれてありがとうございます」といった趣旨の言葉が添えられている。虐待の体験を泣きながら3時間語った人は、取材した記者に「聞いてくれて、ありがとう」と話し、また泣いた。思いだしたくないが、誰かに聞いてほしい気持ちもある。心の傷が癒やされることはないのだ。

 虐待を疑うケースに周囲はどう対応すればいいのか。ほかの家庭で起きている問題にどこまで入っていくことができるのか。学校や児童相談所、教育委員会、警察はそのとき…。連載は続く。課題ばかりが浮かび、処方箋(せん)はなかなかみつからないが、この瞬間も悲劇に巻き込まれている子供がいることが胸を締め付けている。(副編集長 中村将)

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posted by オダギリ ヒデオ at 07:16| Comment(17) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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